日本に居住するネパール人の数は2012年の24,071人から2020年には95,982人と約4.0倍に増加しました(法務省「在留外国人統計」)。在日ネパール人は在留資格別に見ると「家族滞在」ビザでの滞在がおよそ3割を占め、最も多いという特徴があります。これに伴い、学齢期のネパール人児童数は2012年から2020年に4.0倍に達しています。
このようなネパール人児童の急増に伴い、①言語バリア、➁学習言語、③文化や習慣の違いなどにより、ネパール人児童が学校生活へ適応するのに時間が掛かかる、あるいは適応が困難な事例も散見されます。ネパール人児童が学校生活の中で使用する生活言語はインターネットを通じて長崎県内からもアクセスし、無料で学ぶことができます。一方、日々の学校の生活における文化の違いに対する支援や、(授業や教科書で使用されている)学習言語を支援するネパール語教材がないのが現状です。
そこでSEWAは、異文化ギャップを埋めるために『ネパール人との学び方~ネパールの子どもたちを知るために~』を作成しました。ネパールと日本の文化の違いに着目しながら、ネパール人児童との接し方について記しています。
また『ネパール人児童のための 副教材 小学校 6 年生・算数』も作成しました。これは、学校の授業や教科書の内容を理解するための補助教材です。学校の教室で辞書のような感覚で使用することを想定しています。
これらの資料は以下からダウンロードすることができます。適宜ご活用頂けますと幸いです。